Geoff Martin、トーンマイスター
サウンドストーリー
「私の仕事は、満足せずに追求を続けること。その連続です」 - Bang & Olufsenのすべての製品が完璧なサウンドを奏でるよう調整するトーンマイスター、Geoff Martinが自らの仕事を語ります。
職人の技、デザイン、サウンドの錬金術
Geoffは「聞き上手」であり、それが彼の職業です。Bang & Olufsenの製品を製造することは、豊かな想像力を糧とした錬金術のようなもの。サウンド、デザイン、職人の技。これらの要素を合わせた合計よりももっと大きなものを生み出す、創造的なコラボレーションです。その魔法を唱えるには、完璧さへの情熱を燃やす熟練の専門家、Geoffの存在が必要不可欠です。新しいスピーカーやヘッドフォンを設計する際は、エンジニアチームとともにサウンドテストを幾度となく実施。研ぎ澄まされた聴覚を駆使して、開発に携わる製品それぞれを微調整し、完璧なサウンドへと近づけていきます。
クリエイティブプロセス
デンマークはストルーアのBang & Olufsen本社に赴いた際、Geoffは「私たちの目標は、レコーディングスタジオとスタジオモニターが連動するのと同じように、音源と連動するスピーカーを作ること」であると語ってくれました。Geoffと彼のチームは、ヘッドフォンやスピーカーが常に音源に忠実に音を再現し、アーティストが意図した音を損なわないよう取り組んでいます。しかし、どのようにしてバランスを調節しているのでしょうか?
Bang & Olufsenでは、製造の初期段階から、すべての判断を人間の経験に委ねています。トーンマイスターのGeoffは「すべて測定することは不可能です。測定できる音は無限にあるわけで、限りがありませんから」と語ります。というわけで、サウンドテストは毎回、音楽を聴くことから始まります。それも大量に。「いつも初めに使う曲が1〜2曲あります。これだけに基づいて決定を下すことはありませんが、解決すべき課題をどこに求めるべきなのか、正確に判断する助けになります」そこから、不完全性が疑われる箇所に応じて、低音、中音域、イメージングなどを測定するために使用する、膨大な曲で構成されるトラックリストを使用してテストしていきます。このプロセスには、何ヶ月もの時間を要する場合もあります。
毎日が新しい体験
そんな日々のなかでもGeoffの好奇心を刺激し続けてくれるのが、プロジェクトの多様さです。「大きなスピーカーに取り組む日もあれば、小さなスピーカーに奮闘する日もあります。ヘッドフォンの日もあれば、車両搭載用のサウンドシステムの日も。たくさんのことに興味がある私には、毎日新しい発見をしたり、次の作業が予想できないこの仕事がぴったりです」とGeoffは言います。
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